子供や社員のやる気を引き出す6つの方法


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学習における重要な要素がやる気(モチベーション)でしょう。

どれほど優れた教師、教材、学習理論を用意したとしても、学習の当事者である本人に学ぶ心構えがなければ、無意味なものになってしまうからです。これは学校や塾だけの話ではなく、職場でも言えることです。社員のモチベーションの問題には、どこも頭を悩ませているはずです。

第一に意識すべきなのは、やる気を起こさせるのは教える側の役割であり、技術だということです。子供のやる気を引き出すのは教師の役割、部下や新入社員のやる気を引き出すのは上司や管理職、経営者の役割です。つまりその立場にある人は、やる気が上がらない原因を子供や部下のせいにしてはいけません。やる気が上がらない原因は、指導技術や管理能力の不足だと考えるべき(思い込むべき)です。工夫の余地は無限にあるのです。

①ステップ式にすること

何を教える場合でも先を急がず、必ず段階を踏むべきです。一つひとつ課題を克服していくプロセスが、最も成長を実感できます。教える側は課題をいくつかのステップに細分化し、習得しやすいようにパッケージ化する必要があります。例えばそろばん塾では級や段を設定して段階に応じた課題を与えていますが、あれは学習者の意欲を高める効果的な方法なのです。

②目標と指示を明確にすること

抽象的な目標、抽象的な指示ほど学習者を戸惑わせるものはありません。例えば「数学を得意科目にする」は良い目標とは言えません。到達地点が分かりにくいからです。「問題集の基本レベルの問題を何も見ずに解けるようにする」とした方が、より明確になります。問題文をよく読まずに見当違いの式を立ててしまった子には「問題文をよく読むようにしよう」という曖昧な指示ではなく「問題文は必ず線を引きながら読もう」と伝えた方がやるべきことが明確になります。

③気にかけているサインを常に出す

教わる側は教師(上司)のことをよく見ているものです。特に一人が複数人を指導する体制の場合は「あいつばっかりひいきされてる」「全然話しかけてもらえない」という不公平感を感じやすいのです。教える側は意識的に「気にかけているサイン」を出すべきです。一生懸命働いて疲れ切った日の夜に上司から「最近よく頑張ってるじゃないか」というねぎらいの一言があれば、それだけで疲れが吹き飛ぶということもあるはずです。

④ゲーム要素を加えること

教える側は、なるべく楽しんで学習できるよう工夫することです。新人研修を考えてみましょう。「研修」という言葉はいかにもつまらない感じがするので「クエスト」と置き換えてみてはどうでしょうか。中身もそれらしくストーリーやミッション作ったり、協力要素、レベルアップ要素を入れるなどしていくらでも面白くすることができます。こうした工夫は研修や勉強の堅苦しさを取り払う効果もあります。

⑤個別対応を意識すること

一人ひとりやる気の源泉は異なります。点数を上げるために塾に来る子もいますが、先生が面白いから来るという子もいます。マイペースに学習したい子もいれば、どんどん先に進みたい子もいます。教える側は各々の性格や特徴を読み取って、やる気の源泉を知っておくことです。一人ひとりのやる気の源泉をよく理解しておけば、日頃の声のかけ方や接し方も変わってくるはずです。

⑥多様な視点で評価する

結果だけで評価するというのは正論かもしれませんが、あまりにも短絡的でつまらない話です。結果は出せていなくても、日々努力を続けている人、会社の雰囲気を良くしてくれている人、進んで雑用を引き受ける人などいるはずです。結果至上の評価制度は、彼らのモチベーションを下げます。「なーんだ。結局俺のことなんか見ていないんだな」と感じてしまうものです。多様な評価をすることで「ちゃんと自分のことを見てくれているんだな」「これからも頑張ろう」という気持ちになれます。


余談になりますが、教育業界の離職率が非常に高く、ブラックな会社(学校)が多いことが私には不思議でなりません。普段から子供に接し、やる気を起こす技術について考える機会も多いはずなのに、全く社員のやる気を起こせていないわけですから。

恐らく「大人と子供は違う」という意識が根底にあるのだと思いますが、私は大人も子供も本質的には一緒だと思っています。子供のやる気を引き出す技術を、大人にも応用すれば良いだけです。そう考えれば、工夫の余地はまだまだ出てきます。
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