ながら勉強はオススメしない


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ながら勉強」はオススメしません。

人間の脳は、同時にいくつもの作業をすることに向いていません。江戸時代の将軍を暗記しながら、暗算ができるでしょうか。オームの法則の計算をしながら、英語の長文が読めるでしょうか。仮にできたとしても、能率が著しく低下するのは間違いありません。重いソフトを起動させたまま他のソフトを起動させると、動作が遅くなったりするのと同じです。

仮にテレビを見ながら勉強していたとすると、その時間は学習効率がかなり低下することになります。テレビは録画して後で見るようにするべきです。もちろんマンガやスマホアプリ、LINEなども同じです。勉強の時間は関係ないものを完全にシャットアウトして勉強に集中するべきです。それは、脳というコンピュータの持つ優れた処理能力を限界まで引き出すためです。

ながら勉強」をしている子が実際どの程度いるのか統計がないので分かりませんが、個人的感想では6割以上はいるのではないかと思っています。特に最近は、勉強中もスマホを手放せない子が多いようです。勉強中にバンバンメッセージが届いたり、友達同士のやりとりが気になって、勉強を中断してスマホをチェックしてしまうことがあるようです。こうしたケースで何度か相談を受けたこともあります。

あとは、音楽を聴きながら勉強する子も多いようです。音楽を聴きながら勉強することについては、効果があるとする意見もあるようですが、個人的には懐疑的です。音楽を聴くことで脳のアルファ波がうんぬんという説明を聞いたこともありますが、残念ながら音楽を聴くことと学習効果の明確な因果関係を証明した信頼に足る論文はこれまで見たことがありません。

実は私も高校生くらいの頃に音楽を聴きながら勉強しようとしたことがありますが、失敗でした。特に暗記の作業の時には邪魔で邪魔で仕方がありませんでした。小さくても雑音が入ることで暗記内容がごちゃごちゃになってしまうのです。ひょっとしたら音楽を聴いた方が学習効率が上がる人もいるのかもしれませんが、私の知り合いからはそうした話を聞いたことはありませんし、私もそういう人をこれまでに見たことはありません。

ながら勉強」をしたくなる背景には、なるべく勉強の苦痛を和らげたいという心理があるのでしょう。テレビを見ながらだったり、音楽を聴きながら勉強した方が楽しく勉強できそうですからね。でも、上述の通りマイナス効果の方が大きそうなので、やらない方が良いでしょう。寝ながらや、移動中にリスニング程度なら良いと思いますが。

話を聞く限り「ながら勉強」は習慣化しやすく、すぐには止められないようです。「ながら勉強」を続けている子はその内「ながら勉強」でないと落ち着かないような状態になってしまうのでしょう。極めてマズイ状況だと言えます。「ながら勉強」は時間が過ぎるのだけは早く、勉強した気になってしまうのが余計にタチが悪い所です。

できれば小学生の内から「ながら勉強」をしないように家庭で指導するべきだと思います。
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